子育ての前に見ておきたいピノキオ

1940年・アメリカ映画

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最近よくディズニーの古典を見返してる。

子どものころはただバンビやピノキオは

怖いから繰り返しは見たくないなー

ってくらいだったんだけど

大人へのメッセージが凄いよ、これ。

 

 

子育て世代になった私たちの

背筋を伸ばしてくれるような

親として最低限、心得ておきたい内容で

一口に感動したとか

音楽が素晴らしいとかでは感想にならない

もっと辛口な忠告のような内容が多い

 

 

ピノキオとブルーフェアリー、ジミニークリケットの会話

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妖精さんピノキオに命を吹き込んで

「勇気を持って生き、正直で優しければ

本当の人間にしてあげる」

「物事の善悪を判断するのです」

「良心の声に従って」

って言うんだけど、そこでジミニーが出てきて

「良心とは小さな声で聞こえにくい。それがこの世の中の問題だ」って

 

この会話凄い😭✨

 

さらにピノキオへジミニーが

「この世には誘惑が多くてね、間違いなのに正しく思わせたり、正しいのに間違いに見えたり」

とも忠告する。

でもピノキオにはなんのことやら分からない。

だからこのあとめっちゃ騙されるんだけども✋

 

ジミニーはピノキオの良心になる。

これは一応、家庭教師的な役割で

メリーポピンズ(1964年)みたいなものだけど

メリーポピンズがしに頼りになるブレないプロコーチ的人であるのに対して

ジミニーは結構すぐ怒ったり感情的になったり、女性に惚れたりする

もっと本当の人間というか親に近い性格をしていると思う。

 

 

②悪いことって楽しいね

ピノキオは2回、誘惑の言葉に騙される。

1回目は見世物小屋に入れられて

奴隷のように働かされて

ヘロヘロになったら薪にして燃やすからな!みたいなことを言われて

ここで妖精さんが助けてくれるんだけど

 

この見世物小屋って日本の漫画で

少女椿」っていう恐ろしいやつあるじゃん。あれ、見世物小屋の話だよね。

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奇形、レイプ、人身売買なんでもありの世界がどこまでもグロテスクに描かれたやつだったと思うけど

 

ピノキオもそーいうところに行きかけたってことなのかな😰おそろしや

 

話それたけど

2回目は遊園地みたいなところに連れて行かれるんだよね

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ここでは食べ飲み放題、ケンカ、器物損壊、飲酒、タバコ、あらゆる犯罪がオッケーなんだよね。(殺人も良かったのかな?)

無法地帯に不良になりかけた子どもたちがいっぱい連れて来られて

とりこになっていくピノキオの吐いた言葉が

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んでタバコ吸うし

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ちょっと笑ってしまったよね(笑)

結果ロバにされるし。

 

 

でも本当、子どもはきちんと愛して導いてあげなきゃなと思うた😭

 

ちょっと固い話になるけど

イギリスの哲学者ロックさん

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タブラ・ラサ=白紙説

っていうのは生まれたばかりの子どもは白紙のようなまっさら状態であるって言ったんだけど

 

ピノキオは付き合う人によっては

優しくもなったし、悪いこともした

善悪の判断がつかないのは

普通に中学生なってもつかない人もいる

ずっと善悪の判断がつかないまま大人になると

犯罪にはしってしまう。

 

それを指導する親はどんな育て方をするべきなのか

夫婦で考えるべき問題を提起されたようなそんな映画でした。

 

子どもはなんでも飛びつく。

歌と踊りが楽しくて、なんとなく勧善懲悪をしていれば子どもはそれだけで

「見せて見せて」となる。

それが良い映画か、そうでないかを判断するのは連れて行って映画代を支払う親だ。

 

ピノキオは夏子にとってもトラウマ映画

でもトラウマとして子どもに見せておくのもアリじゃないかと。